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人に話したいけど、ちょっと話せないヲタ話。 とは云うものの、結構真面目です。
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エキセントリックな旦那と結婚し、現在オーストラリア在住。考えてみれば、エキセントリックなことばかり好きじゃないかわたし。
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オーストリアの女の子、8年監禁事件の続報である。

関係者の名前が分かりにくい。
犯人の名前が、ピルクロピリだか、プリクロピルだかというらしい。
被害者の女の子はナターシャカンプシュ、犯人のウォルフガングプリクロピルをウォルフィーと呼んでいたらしい。そういえば、ご主人様と呼べと云われたが、それは拒否したと云ってたなあ。

クラスメートの一人が、19のときに彼が女性に対してすでに不信感を持っていたようなことを証言している。
自分は女に好かれない。自分を理解してくれる、料理上手な、妻であることに満足し、外見はいいけど、そればかりを重要視しない女性をパートナーに欲しい。と云っていたらしい。
なんて好みの厳しい奴だろう。自分のことを支えてくれる女性がいいだなんて、自分のことしか考えてねえのか。
ワガママなやつだ。

てなわけで、男は当時10歳だったナターシャさんを誘拐して、自分が作った監禁用部屋に監禁した。手先が器用なだけに、なかなか見つからない部屋を作り上げた。
10歳の女の子だから、これから自分の好きなように教育できる、というわけだったらしい。
光源氏方式である。

ナターシャさんに、君は選ばれたんだ。と云い、自分に頼るようにしむけた。
両親に身代金を要求したが、返事がない。もう興味がないんだ、などの心理攻撃をかける。
もし彼女がいい子にしていれば、洋服やお菓子を与えるが、悪いことをしたら、暴力を振るう。
10歳の子はそのことをすぐ覚えた。

犯人は、彼女を外界の悪から守ってあげているんだと云い、女の子に化粧品やら、雑誌、教科書まで与えていた。
信用を得るために、彼女の疑問に辛抱強く答えてあげていた。
ずっと一人でいるため、彼女はさびしくて犯人が現れるのを心待ちにするようになる。
そして4年後、彼女は犯人をウォルフィーと呼ぶにまで至った。

それからは、昼食も夕食も二人で食べる。
彼女は料理の本を見て、自ら二人の食事を作った。買い物リストを書いて、男がそれを買ってきてくる。夜は二人でビデオを見た。
なわけで、8年後、男は彼女の自由をどんどん広げていった。
彼女が庭で車の掃除をしているあいだに、男の携帯が鳴り、会話をしているあいだに彼女は逃げ出した。

なんか、書いていると、この男がなんとなく悪い人じゃないのかな、と思ったりもするが、結局相手を自分の思い通りにしたかったところが主な動機だったのよねえ。
10歳からと云うのは、別にペドファイルだったからじゃないみたいだ。
彼女が自分のことを好きになってきていると思ったから、自由にさせたんだろう。でも逃げられた。彼女は男が死んで悲しんだらしいけど、それでも逃げてきた。複雑だ。

結局、特殊な状況下で、洗脳されたみたいなもんだから、成立しない関係なんだろうけど、こうなってしまうと色々説明できない感情も絡んでくるみたい。
即、自殺してしまった男はラクだけど、彼女はこれから大変だよ。

http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2365015/detail
http://www.theaustralian.news.com.au/story/0,20867,20347665-2703,00.html
なんとなく、これも思い出してしまった。
女子高校生誘拐飼育事件 (文庫)

でも、こっちかな?
少女はなぜ逃げなかったか―続出する特異事件の心理学 (文庫)
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