人に話したいけど、ちょっと話せないヲタ話。
とは云うものの、結構真面目です。
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ブリスベンにて、なぜこんなところにこんなものが! と思いつつ、久々に御法度を見た。
DVDにタイトルが出るまで思い出せなかったのだが、英語タイトルはどうやらタブーらしい。
それでは吉原理恵子の話と混じるじゃないか。
(と云いつつ、吉原理恵子が書いたかどうか、さらに内容も覚えていないが)
大島渚監督の衆道をテーマにした映画である。
「武士道とエロス」読後の私には、ちょうどいい復習になった(のか?)
松田優作の息子、松田龍平扮する美少年剣士、加納惣三郎(名前もかっちょいい)が新撰組に入ってきたために、隊の雰囲気は乱れ、時期遅めの衆道花盛り……。
(衆道の流行りはもうちょっと前)
になってはないが、いや~、これはなかなかに興味深い。
浅野忠信(役名忘れた)が加納くんをヤッテしまったらしい。
そこから加納君の人生が少し変わったと思われる。
人を殺せるからと新撰組に入隊した加納くんだけど、自分の美貌で男が動かせると云うのもおもしろかったんだろう。
前髪を切ることも、女を抱くことも頑なに拒絶する。
浅野忠信(だから、役名が……)のことはどうでも良かったらしい。が、それでも彼に対してはイマイチ強く出られない(稽古中とか)あたり微妙だ。
なんぞと、BL的なことも云ってみたりして。
18で前髪切るだの切らぬだの云ってるから、前はどうしてかなあと思っていたが、この時代には早くから前髪を切ってしまうものが多かったのね。
契りを交わせば、その人一筋という男色の関係が普通なのに(そして、嫉妬などで殺人事件などになり危険な男色)他の相手ともそういう関係になってしまう惣三郎……。
まあ、固い契りの男色ばかりと誰が云えよう。
きっと自由奔放な男も中にはいたに違いない。
(でも、そういう環境での自由奔放はちょっと怖い)
最後、なんでビートたけしが桜を切るんだ、と聞かれたが、どーもやっぱりあれは美しいものが滅びることを象徴しているのね。
しかし、松田龍平はあのころの美少年顔なのか。
ただのアイドルを持ってこない辺りに新鮮さを感じるけど。
原作(司馬遼太郎)も読みたくなったわ。
御法度

新選組血風録

DVDにタイトルが出るまで思い出せなかったのだが、英語タイトルはどうやらタブーらしい。
それでは吉原理恵子の話と混じるじゃないか。
(と云いつつ、吉原理恵子が書いたかどうか、さらに内容も覚えていないが)
大島渚監督の衆道をテーマにした映画である。
「武士道とエロス」読後の私には、ちょうどいい復習になった(のか?)
松田優作の息子、松田龍平扮する美少年剣士、加納惣三郎(名前もかっちょいい)が新撰組に入ってきたために、隊の雰囲気は乱れ、時期遅めの衆道花盛り……。
(衆道の流行りはもうちょっと前)
になってはないが、いや~、これはなかなかに興味深い。
浅野忠信(役名忘れた)が加納くんをヤッテしまったらしい。
そこから加納君の人生が少し変わったと思われる。
人を殺せるからと新撰組に入隊した加納くんだけど、自分の美貌で男が動かせると云うのもおもしろかったんだろう。
前髪を切ることも、女を抱くことも頑なに拒絶する。
浅野忠信(だから、役名が……)のことはどうでも良かったらしい。が、それでも彼に対してはイマイチ強く出られない(稽古中とか)あたり微妙だ。
なんぞと、BL的なことも云ってみたりして。
18で前髪切るだの切らぬだの云ってるから、前はどうしてかなあと思っていたが、この時代には早くから前髪を切ってしまうものが多かったのね。
契りを交わせば、その人一筋という男色の関係が普通なのに(そして、嫉妬などで殺人事件などになり危険な男色)他の相手ともそういう関係になってしまう惣三郎……。
まあ、固い契りの男色ばかりと誰が云えよう。
きっと自由奔放な男も中にはいたに違いない。
(でも、そういう環境での自由奔放はちょっと怖い)
最後、なんでビートたけしが桜を切るんだ、と聞かれたが、どーもやっぱりあれは美しいものが滅びることを象徴しているのね。
しかし、松田龍平はあのころの美少年顔なのか。
ただのアイドルを持ってこない辺りに新鮮さを感じるけど。
原作(司馬遼太郎)も読みたくなったわ。
御法度

新選組血風録

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前髪の美少年と云ったほうがかっこいい気がするが、イマイチ気になるので正確に記してみた。
「武士道とエロス」の中にある挿絵を見ていたら、若衆の着物がやたらと華美なのに驚いた。
よもや、男の衣装ではない。なんでこんなにきらびやかなのか。
美少年が美女と同等の価値を持っていたからに決まってるじゃない、もちろん。
と云う声が聞こえてきそうだ。
若衆木偶(わかしゅうにんぎょう)なるものがあり、それは大人の愛玩物であったとも書いてある。
いやーん、なんだかいやらしいわ。
なんて云っている場合か。
しかし、環境の違いとは恐ろしい。
今こんなことやったら、幼児虐待の罪になるんじゃないか。少年愛なんてもってのほかだ。
昔はOKだったのに、今はダメなんて! という人々が絶対いるに違いない。
そういや、前にうだうだ考えていた幼児虐待と少年愛ってここらへんで私の中で???マークが飛び散るわ。
何が正しくて、何が間違いなのかって、絶対的ではなくて、相対的なことなのかしらね。
九州地方、土佐地方などでは、土地の風習により、武士の倅で義兄弟の契りを知らぬ者はなく、そんなのイヤッ! と拒否でもしようものなら、集団で押しかけていってその少年を犯したそうな。
しかも、親兄弟はそれについては干渉しなかった。
いや~、なにせ伝統的な風習だからってことで。
無理矢理だよな~。
今ちょっと、昔の夜這いの風習を思い出してしまった。
(あんまり詳しく知らないけど、似てそうな気がする)
そのときの少年の気持ちってどんなもんなんだろう。
人によって違うんだろうが、環境が環境だと、いや~ヤラレちゃったよ、って終わるのかしらん。
なんだかそれじゃ、やおい小説みたいだなあ。
(とはいえ、暗く沈んで深い傷が残ったほうが辛いだろうが)
っていうか、昔の男色文化華々しきときのそういうお話って、今のやおい小説と似てるのじゃないかと思わんでもない。
二人は当然のように恋に落ち、愛し合うのだ。
なんせ、そこではそれが普通の世界だから。
江戸時代は魅惑の時代だ。
「武士道とエロス」の中にある挿絵を見ていたら、若衆の着物がやたらと華美なのに驚いた。
よもや、男の衣装ではない。なんでこんなにきらびやかなのか。
美少年が美女と同等の価値を持っていたからに決まってるじゃない、もちろん。
と云う声が聞こえてきそうだ。
若衆木偶(わかしゅうにんぎょう)なるものがあり、それは大人の愛玩物であったとも書いてある。
いやーん、なんだかいやらしいわ。
なんて云っている場合か。
しかし、環境の違いとは恐ろしい。
今こんなことやったら、幼児虐待の罪になるんじゃないか。少年愛なんてもってのほかだ。
昔はOKだったのに、今はダメなんて! という人々が絶対いるに違いない。
そういや、前にうだうだ考えていた幼児虐待と少年愛ってここらへんで私の中で???マークが飛び散るわ。
何が正しくて、何が間違いなのかって、絶対的ではなくて、相対的なことなのかしらね。
九州地方、土佐地方などでは、土地の風習により、武士の倅で義兄弟の契りを知らぬ者はなく、そんなのイヤッ! と拒否でもしようものなら、集団で押しかけていってその少年を犯したそうな。
しかも、親兄弟はそれについては干渉しなかった。
いや~、なにせ伝統的な風習だからってことで。
無理矢理だよな~。
今ちょっと、昔の夜這いの風習を思い出してしまった。
(あんまり詳しく知らないけど、似てそうな気がする)
そのときの少年の気持ちってどんなもんなんだろう。
人によって違うんだろうが、環境が環境だと、いや~ヤラレちゃったよ、って終わるのかしらん。
なんだかそれじゃ、やおい小説みたいだなあ。
(とはいえ、暗く沈んで深い傷が残ったほうが辛いだろうが)
っていうか、昔の男色文化華々しきときのそういうお話って、今のやおい小説と似てるのじゃないかと思わんでもない。
二人は当然のように恋に落ち、愛し合うのだ。
なんせ、そこではそれが普通の世界だから。
江戸時代は魅惑の時代だ。
長らく旅に出ておりました。
二ヶ月ぐらい、いやマジで。
英語環境のパソコンしかなかったので、更新するのが面倒になり、結局一回だけ更新したのかしらん。
誰も見てないような感じのブログだけど、密かにこれからも細々と続けて行く予定ですので、細々見てやって下さい。
見てる人いるのかしかし。
二ヶ月ぐらい、いやマジで。
英語環境のパソコンしかなかったので、更新するのが面倒になり、結局一回だけ更新したのかしらん。
誰も見てないような感じのブログだけど、密かにこれからも細々と続けて行く予定ですので、細々見てやって下さい。
見てる人いるのかしかし。

先日、ついに「武士道とエロス」を読み終わった。
ずっと所有していたが、なぜか読んでなかった奴だ。
武士道とエロス。
と聞いただけでも、魅惑的なのになんで今まで積読だったのかよく分からない。
内容はと云えば、武士社会、戦国時代から江戸初期にかけて日本で花開いた衆道(男色)についてである。
高校時代、日本史をやっていて(途中から都合上、世界史に変えたが)なぜにそのとき教科書にもっと載せていなかったのか。もし載っていたら、力の入れようも変わっていただろうに、と思うのは私だけだろうか。
日本史だけではなく、古文でもあるけれど(たしか坊さんと稚児の話とかあったのを覚えているわ)西鶴の男色大鏡とかテキストにしたら、くどいようだが私の興味も倍以上に湧いたと思う。
なぜに戦国時代から江戸初期にかけて男色が流行したのか。
流行したというのもおかしいけど、前後にそういう資料がなかったとしたら、やっぱり流行になるのかしらん。
そもそも男色が女色と並べられて、普通に語られていることから、男色自体が変態的なことだとかいう偏見はなかったらしい。
ということは、それ以前も男色は普通のこととして見られていたのかしら。
この本によれば、明治初期あたりまでそれでも男色は普通のことと認められていたらしいから、その後の反動は同性愛者にすれば厳しい時代だったよなあ。
歴史的文献にはあまりにもさらりと書かれていたため(私だけがそう思っていたのか、あまりにも当然のことなのであっさり書かれていたのか)、信長と蘭丸だとか、家光の男色だとか、イマイチぴんとこないでいた私だが、今さらながらにその深い意味と親密な関係を思い知った。
義兄弟の契りには、肉体関係が含まれていた、という主張に、ほほ~と納得させられながら、日本、しかも江戸時代の日本って、ホントにパラダイスだったのね、と、あらためて江戸ファンになったわ。
韓国からきた官吏に「あんたんところの国の風俗は変わってる」と云われて、笑いながら「あなたはまだ男色の楽しさをご存じないから」と答えてしまう日本って国はなんだろなあ。
兄弟の契りは、そもそも武士社会で少年がやっていくに当たっての保護者と交わすものだったらしい。
武士としての能力を磨くため、女性との関係を遠ざけていたこともあり、少年と保護者の関係は、武道以外のところにも及び……。
そもそも少年ってあたりが、微妙だわねえ。はかなげな美しさでは、女性美はかなわない。
一旦交わした兄弟の契りは、簡単に破られることもなかったらしい。
少年愛から、男同士の固い愛に育つのか。
環境って凄いもので、男色が普通のことと捉えられていた時代(現代ってそういう点じゃ逆行してる)、ゲイもバイもなかったんじゃ、とすら感じる。
男ってものは、結構そういうふうにできているのか、それとも、経験してみればやっぱり結構楽しいのか。
(まあ、女同士もそれはあるだろうが)
あ、でも、いかつい男同士の愛から始まるんじゃなくて、前髪の美少年との恋から始まる辺りが、やはり、
「美しいモノが嫌いな人間がどこにいて?」
って感じで、男も女も美しいのが恋をする対象と感じる。
美しい男も恋の対象なんて、女の私には分からない分(美少女が恋の対象っつうのもないしな~)、萌えなのかも。
先日、9月某日はQueenのフレディマーキュリーの誕生日だったそうで、生きていれば今年で60歳だったそうな。
そんな彼の元彼のインタビューが新聞に載っていた。
元彼の名はジムハットン。
きっとファンならそんなん云われなくても常識だ。と云いそうだが、私はちょっとしか知らなかったので、そんな人のためにさらに、彼はゲイっぽくない美容師だったそうな。
どういう意味かと旦那に聞いたら、やたらと男っぽい美容師だろう、と云う。男の美容師さんはちょっと女っぽかったりするからな~。
ロンドンのゲイクラブでフレディに声をかけられたと云う。
それから色々ありながらも6年間をフレディと暮らす。
91年にエイズで死ぬまで。
87年にエイズだと分かったと云うから、ホントに最初のほうのこと。
パートナーのジムも90年にテストをして自分もキャリアだと分かったけれど、今も彼は生きている。発病しなかったので、健康だったのだ。
一方でどんどん痩せていくフレディは、入手できるありとあらゆる薬を飲んでいた。
でも死ぬ三週間前にはもう薬を飲むのは止めていたんだって。
彼はジムに世話をしてもらいたかったそうだけど、ジムは見ていられなくて他の人が世話をしていたらしい。
エイズで、というか、肺炎が元で死んだのだが、エイズと云うのは伏せておきたかったに違いないと云う。プライベートはプライベートのままにしておきたかったはずだって。
そういう時代だったんだなあ。
エイズとの診断が下されたとき、フレディは、ジムが荷物をまとめて出て行ってもかまわない、と云ったそうな。
いかつい同士の男でも、こんなロマンスが……。
と茶化してみても、泣きそうになった自分がここに。
たった6年しか一緒にいられなかったなんて……。
まるで映画のようだわ。
って、私、哀しい映画も恋愛映画も根本的に見ないけど。
http://www.theaustralian.news.com.au/story/0,20867,20371607-16947,00.html
そんな彼の元彼のインタビューが新聞に載っていた。
元彼の名はジムハットン。
きっとファンならそんなん云われなくても常識だ。と云いそうだが、私はちょっとしか知らなかったので、そんな人のためにさらに、彼はゲイっぽくない美容師だったそうな。
どういう意味かと旦那に聞いたら、やたらと男っぽい美容師だろう、と云う。男の美容師さんはちょっと女っぽかったりするからな~。
ロンドンのゲイクラブでフレディに声をかけられたと云う。
それから色々ありながらも6年間をフレディと暮らす。
91年にエイズで死ぬまで。
87年にエイズだと分かったと云うから、ホントに最初のほうのこと。
パートナーのジムも90年にテストをして自分もキャリアだと分かったけれど、今も彼は生きている。発病しなかったので、健康だったのだ。
一方でどんどん痩せていくフレディは、入手できるありとあらゆる薬を飲んでいた。
でも死ぬ三週間前にはもう薬を飲むのは止めていたんだって。
彼はジムに世話をしてもらいたかったそうだけど、ジムは見ていられなくて他の人が世話をしていたらしい。
エイズで、というか、肺炎が元で死んだのだが、エイズと云うのは伏せておきたかったに違いないと云う。プライベートはプライベートのままにしておきたかったはずだって。
そういう時代だったんだなあ。
エイズとの診断が下されたとき、フレディは、ジムが荷物をまとめて出て行ってもかまわない、と云ったそうな。
いかつい同士の男でも、こんなロマンスが……。
と茶化してみても、泣きそうになった自分がここに。
たった6年しか一緒にいられなかったなんて……。
まるで映画のようだわ。
って、私、哀しい映画も恋愛映画も根本的に見ないけど。
http://www.theaustralian.news.com.au/story/0,20867,20371607-16947,00.html